理事長あいさつ

長野県慢性腎臓病の病態と治療研究会
理事長 上條 祐司

NPO法人長野県慢性腎臓病の病態と治療研究会(Nagano Kidney Evaluation Association: NKEA)は、慢性腎臓病および慢性腎臓病の原疾患となる腎臓病・生活習慣病(糖尿病・内分泌領域を含む)の病態を調査・研究し、エビデンスのある治療方法を探索することを目的として2007年9月に設立されました。

2014年4月から私(信州大学腎臓内科診療教授 上條祐司)が理事長を拝命し現在に至ります。この間、慢性腎臓病の診療実態調査や疫学的解析などの活動を継続的に行い、その結果、慢性腎臓病対策において重要な情報を得ることができました。

2020年に開催された本法人理事会において、その集積された有益な知見を世界に発信し社会に還元する必要があるだろうとの見解に至り、その実現のため本法人のホームページを立ち上げることとなりました。

腎臓病が重症化すると末期腎不全に至り透析療法や腎移植などの腎代替療法が必要となったり、また心血管病を発症し生活の質(Quality of life)が低下したり寿命が短くなったりしてしまうため、その重症化予防の必要性が叫ばれています。しかしながら、慢性腎臓病の重症化を全国的にも抑制できていないのが現状であり、日本における透析患者数は増加し続けています。

本法人が少しでも慢性腎臓病の病態解明と適切な治療法の構築に貢献し、慢性腎臓病患者さんの予後改善に寄与できればと思っています。 今後も長野県慢性腎臓病の病態と治療研究会に対するご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。